王子様の溺愛は、とことん甘い×その甘さ、毒牙につき【エイプリルフールSS】
落ち着いた芽奈と瑞樹くんから聞いた話だと、私は死んだようにその場に寝込んでしまったらしい。
本を読んで本当にすぐだったんだとか。
「…ねぇもも?」
「う、うん?」
芽奈が隣にいるのに、まだ私の傍を離れようとしない瑞樹くん。
な、なんて言われるんだろう…?
瑞樹くんの言葉を待っていたら、先程とは打って変わってにっこり微笑んだ。
でも、それはただの笑みじゃない。
「これから僕とサボろうね。もも不足で死んじゃうから、たーくさんイチャイチャしよ?」
含みのある笑みを浮かべた、普段通りの瑞樹くんだったのでした。