彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】

 「はい。皆さんのお力になれるよう努力します。よろしくお願いします」

 そう言って、この会議は終わった。

 昼休み。新村君と社食へ行く。

 「森川、お前さ。少しは爪を隠した方がいいときもあるぞ」

 「え?」

 「だから、能ある鷹は爪を隠すって知ってるだろ?お前爪研ぎっぱなし、見せっぱなし……敵作るぞ」

 「……わかってる。わかってるんだけど、楽しくて忘れちゃうの」

 新村は笑いながら私を見た。

 「楽しくてってお前……本当に面白い奴だよな」

 「だって。楽しいんだもん。本当なの」

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