彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】
「新村さんは告白されても断りまくってるらしい。森川さんが好きらしいって言う噂本当なの?」
「あの人、仕事しか興味ないでしょ。ま、色気ないしねー」
私は顔が凍るくらいアイスの入っている冷凍庫の冷気を浴びながら、悪口を聞こえないふりをして耐えた。
そうか。そういうことか。最近廊下で女子社員から睨まれることが多くなった。
何だろうって思ってたけど、そういうことだったのか。
アイスを二つ持ちながら戻る。
巧にアイスを渡すと、嬉しそうに受け取った。
「おい、菜摘、菜摘聞いてんのか?」
「……え?」