彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】
「やっぱりな。いや、俺のことで何か言われたか?」
もしや、自意識過剰くん?
「はい。『素敵な』本部長を独り占めしていると言われています」
本部長はうなずいた。
「そうか。君は俺のことどう思ってんの?少なくとも『素敵な』とは思ってないんだろ?」
「そうですねー。有能な若い役員の方。社長の親戚だから仲良くしようってとこですかね」
彼はひっくり返って笑う。
「森川さん。君は本当に得がたい存在だ。仕事は出来る。顔もそこそこ可愛い。でも僕に色目やおべっかを使わない。素晴らしいよ、本当に」