彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】

 玄関を開けると、寝起きの髪のはねた本部長が開けてくれた。
 
 「おい。どうして来た?」
 
 「それはですね、昨日の悲しい冷蔵庫を見たからです」
 
 「別に、なんでもコンシェルジュに頼めば持ってきてくれる」
 
 「……具合悪いときにコンシェルジュ?それもどうでしょう。そういうときは知り人のほうがいいと思いますよ。家の中物色されても具合悪いとわかんないでしょ」
 
 「……お前。物色するような奴はコンシェルジュにはなれないんだよ」
 
 「そうですか。じゃ、私は会社へ行きましょうかね」
 
 すると、私の腕をつかむ。
 
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