彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】
すぐにあの夜の記憶がふたりを包み、すぐに身体が反応してしまう。
気付くとふたりで何度もキスをして、身体を寄せ合い抱き合っている。
彼の唇が首筋まで降りてきて、菜摘は身体を離した。
「ダメです。朝ですよ。もう……」
「菜摘。今日から俺のところへ来い。同棲しよう。ご両親に挨拶してもいい」
相変わらず一足飛びで物事を進めたがる俊樹に、菜摘はため息をつく。
「菜摘、口紅が落ちた。こっち向いて」
そう言うと、ポケットから新しい口紅の箱を開けて、彼女の顎を押さえて口紅を塗る。
彼女を鏡の前に連れて行く。