鬼の子
「お前、そんなんだと、ダメ男に引っ掛かるぞ?
女は自分にプラスになる奴を好きにならねぇと」
「・・・・・もう既に、ダメ男に引っ掛かって、抜け出せないみたい」
「なんだよそれ、ダメじゃん」
「私は、それで幸せだからいいの」
「完全にダメ男に引っ掛かる奴の台詞じゃん。
将来が心配だわ。俺そばにいてやれないし」
普通の男女なら変哲もなく笑顔になる会話なのに、私達にとっては、泣きそうになってしまうのだった。