Delicious!!
正しくは、肉やジャンクフード、スナック菓子以外は大嫌い。だから、パプリカやアスパラガスを使うタンドリーソテーは作れないし、作っても食べなさそうだ。

「臭みを気にしてるようだから、刺身もなしだし……」

どうしようか。僕やお父さんたちは料理が好きなだけあって、嫌いな食べ物というのがない。基本何でも食べられる。偏食の人の気持ちがイマイチわからないんだよな。

「とりあえず味が濃い料理の方がいいかな」

間宮はあんなにデカいお弁当箱を持って来ているっていうのに、注意して見ていれば、休み時間になるたびにスナック菓子や炭酸飲料を口にしている。ボリュームもある程度必要だろう。

「ボリュームがあって、味が濃い料理……」

その時、頭の中にストンととあるメニューが落ちて来た。そうだ!これだ!この料理なら間宮も食べられる+満足させられる!

釣れたブリをクーラーボックスに入れ、僕は大急ぎで家へと帰る。そして、キッチンに入るとエプロンをつけて調理を始めた。
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