捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
 目の前にいるクライヴが微笑みかけてくる。なんだかドキドキしてしまうから、心臓に悪い。
 あまり彼に頼りすぎるのも、きっとよくないだろう。もしかしたら、あまり長い間ここにいるべきではないのかもしれないなんて思う。
 運ばれてきたグラタンは、ホワイトソースが絶品。上にかけられていたチーズも良質の品だった。
「こっちに来てから、ポル鳥食べる機会ってなかったんですよねえ」
 噛みしめれば、口の中に広がってくる肉の旨味。野生の魔物だからか、肉質はやや硬め。けれど、そこがいい。
「煮込みもうまいぞ。ここ、夜は混むから来るなら昼がお勧めだ」
 クライヴが壁の方を指さす。そこに並んでいるのは、夜のメニュー。
 ステーキとフライドポテトの盛り合わせや魚の香草焼きとフライドポテトの盛り合わせといった、酒の肴によさそうなメニューが並んでいる。夜来たら、ポル鳥のフライも食べられるそうだ。
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