捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
あれだけ精霊に囲まれているのだ。うかつにイオレッタに手を出せば、手を出した方が返り討ちになるのは間違いない。
もっとも、ロシードは厳重に警備されているので、ゴルフィアのような事件はそうそう起こらないはずだ。
代官の屋敷に到着すると、すぐに中に案内された。
「クライヴ様、何か問題でも? 例の女性冒険者ですか?」
「いや、別口だ。薬草の群生地が死滅しかけているという話は聞いたか?」
「聞いております。取りつくさない様に、改めて通達するところでした」
ロシードの代官を信頼しているが、命じる前に手を打つ準備をしていたというのはさすがである。
「それは任せた――と、薬草の値段が上がりつつあるというのは?」
「それも事実です。それゆえに、群生地を死滅させてまで、薬草を採ろうという不届き者が増えるのでしょう」
代官は渋い顔である。クライヴも同じように渋い顔になった。薬草の中には、栽培が不可能なものも多くある。取りつくされてしまっては困るのだ。
もっとも、ロシードは厳重に警備されているので、ゴルフィアのような事件はそうそう起こらないはずだ。
代官の屋敷に到着すると、すぐに中に案内された。
「クライヴ様、何か問題でも? 例の女性冒険者ですか?」
「いや、別口だ。薬草の群生地が死滅しかけているという話は聞いたか?」
「聞いております。取りつくさない様に、改めて通達するところでした」
ロシードの代官を信頼しているが、命じる前に手を打つ準備をしていたというのはさすがである。
「それは任せた――と、薬草の値段が上がりつつあるというのは?」
「それも事実です。それゆえに、群生地を死滅させてまで、薬草を採ろうという不届き者が増えるのでしょう」
代官は渋い顔である。クライヴも同じように渋い顔になった。薬草の中には、栽培が不可能なものも多くある。取りつくされてしまっては困るのだ。