捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
エピローグ
あれから、二週間が過ぎた。
 精霊神が暴れかけたスィア湖も、今では落ち着きを取り戻している。
 今日明日は休みにしようというクライヴの提案を受けた『ニバーン』の皆は今日は休み。
 ラタント国王から依頼を受けたイオレッタは、スィア湖の精霊神にお詫びの品をお供えするためにスィア湖を訪れていた。休みの面々は、イオレッタの同行者という立場である。
「ベルライン伯爵家は、どうなったんだ?」
「あー……伯爵は、爵位を剥奪されました。今は、私の従兄弟にあたる男性が伯爵の地位を継ぐことになっています。いろいろ勉強しないといけないので、正式に爵位を受け継ぐまではまだ、時間はかかりそうですけれど」
「帰らなくてよかったのか?」
「うーん、そういうお話も、いただいたと言えばいただいたんですけど」
 ベルライン家に戻り、伯爵家を継がないかと、ラタント国王からの手紙を持った使者がイオレッタのもとを訪れたのは五日前のこと。
 一瞬、国に戻ることも考えないわけではなかったけれど――。
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