捨てられた令嬢はチートな精霊師となりまして
呪われるような場所に踏み込むこともなかったから、解呪も今のイオレッタでは対応できない。そもそも、採取をメインにというイオレッタの目的からしたら、呪いへの対処までは必要なかったし。
「となると、このまま運んで組合の治療所で助けを求めるか――あそこも解毒ができる人がいるかどうかは運になるけど」
レオニードは厳しい顔をしたまま、クライヴの額に手を当てる。それから、首を横に振った。
「おそらく、そこまでもたない」
「……レオニード……兄上……が……」
苦しそうにクライヴが口にする。はっとした様子のレオニードがこちらを振り返った。
聞かれたくないことをクライヴが口にしようとしているらしい。
「クライヴ、黙って。あの人のことは今は口にしないで。言いたいことはわかったから」
二人の様子を横目で見ながら、イオレッタは考え込んだ。
(……すべてのものに、精霊は宿る――だとしたら、毒の精霊もいるはず)
毒を扱う精霊が、今、この場にいたとしたら。まだ打てる手は残されている。
「となると、このまま運んで組合の治療所で助けを求めるか――あそこも解毒ができる人がいるかどうかは運になるけど」
レオニードは厳しい顔をしたまま、クライヴの額に手を当てる。それから、首を横に振った。
「おそらく、そこまでもたない」
「……レオニード……兄上……が……」
苦しそうにクライヴが口にする。はっとした様子のレオニードがこちらを振り返った。
聞かれたくないことをクライヴが口にしようとしているらしい。
「クライヴ、黙って。あの人のことは今は口にしないで。言いたいことはわかったから」
二人の様子を横目で見ながら、イオレッタは考え込んだ。
(……すべてのものに、精霊は宿る――だとしたら、毒の精霊もいるはず)
毒を扱う精霊が、今、この場にいたとしたら。まだ打てる手は残されている。