仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。

転校生の話題で嫌そうな顔してるし……知り合いでも来るのかなぁ？


「どんな人だろう」

「あんまりいい人じゃないと思うよ」

「やっぱり誰が来るか知ってるの？」

「え、いや……そう言うわけじゃないけど……なんとなく、そんな気がするんだ」

「そっか」


うーん、私は悪い人が来る予感はしないけどなぁ。

人それぞれ感じ方は違うしね！


「でも私、何より忍くんと席が近いことが嬉しいな」

「っ……そ、そっか。俺もだよ」


あれ……？忍くん、照れてる？


「えへへ、よかった！」

「あー……本当千幸ってずるい」


わ、私ずるしちゃったかな？


だんだんと忍くんの表情も明るくなって行って、パーティーのこと、わんちゃんのなどのお話をして、学校に向かって行ったのだった。