仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
私はそこまで素晴らしい人間じゃ……。


「私……よく真面目だけがとりえって言われて、今日も少し嫌がらせをされて……」

「そうだったんですね……」

「はい……それで、あの……もしよければ、友達になっていただけませんか?前に、椎名さんが読んでた本、私も好きです!」

「ええっ……!どの本ですか?」


そこからは、本の話で持ちきりになってしまった。

申し訳ないけれど……友達にはならない方がいいと思う。


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