仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
「名前は教えられません。だけど、あなたのことをとても大切に思っている人ですよ」
「え、えっと……」
よくわからないけれど……心なしか、忍くんに声が似ている気がする。
ふわっと香ってくる柑橘系の匂いも、忍くんっぽかった。
私、もしかしたら世の中の男性が全員忍くんに思えてしまうのかもしれない……。
「安心してください、危ない人ではないですから」
「そ、それならよかったです……本当、ありがとうございました」
深く頭を下げた。
「いえいえ、気にしないでください。もうお嬢様のお迎えが来ると思いますので、俺はこれで」
「あ……」
行ってしまった助けてくれた人。
手を伸ばすも、届きもせずにいつのまにか姿を消していた。
「え、えっと……」
よくわからないけれど……心なしか、忍くんに声が似ている気がする。
ふわっと香ってくる柑橘系の匂いも、忍くんっぽかった。
私、もしかしたら世の中の男性が全員忍くんに思えてしまうのかもしれない……。
「安心してください、危ない人ではないですから」
「そ、それならよかったです……本当、ありがとうございました」
深く頭を下げた。
「いえいえ、気にしないでください。もうお嬢様のお迎えが来ると思いますので、俺はこれで」
「あ……」
行ってしまった助けてくれた人。
手を伸ばすも、届きもせずにいつのまにか姿を消していた。