仲良し地味くんは私の隠れ護衛でした。
落ち着こう、どうせ忍くんはいないのだし。


「本当か?兄ちゃんは心配だよ、色々な金持ちの男が来るってことだろ?千幸が悪い男に騙されないか———」

「毎回毎回おおげさだよ!私なら大丈夫だから!」


今は、とっても好きな人だっているし、変な人に騙されるわけがない。


「心配なんだよ、千幸はすごく純粋だから……」

「お兄ちゃんこそ、心配なぐらい過保護だよ……」


はぁとため息をこぼした。

だけど、すごい嫌なわけではない。


お兄ちゃんといるのも、とても楽しくて……どこか胸騒ぎのするパーティー会場に着くまで、楽しく会話をしていたのだった。


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