俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
第二十二章 二人目の誕生
「お手伝い致しましょうか」

俺は時間も迫っていたし、つい真弓さんに頼ろうとした。

その時美希と望月の姿が脳裏を掠めた。
俺は忙しさにかまけて美希を放って置いた。

美希は寂しがりやだと言うことをすっかり忘れていた。

一人病室で寂しかったんだろう、どんなにか心細かったんだろう。

だから目の前の望月を頼った。

なのに俺はやきもちを妬いた。

なんて情けない男なんだ。

「ありがとうございます、自分のことは大丈夫なんで、蓮也をお願いします」

「かしこまりました」

美希に謝らないといけないなっと自分の言動を反省した。





その頃、私は体調不良が過労だけではなく、妊娠したと知った。

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