俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
第三十章 東條と美蓮
そんな美蓮が五歳の誕生日を迎えた。

美蓮は東條が大のお気に入りなのである。

「東條の送り迎えがいいの」

「だって、東條さんはお仕事しているのよ、そんなわがまま言わないのよ」

美蓮が幼稚園に向う朝の様子だ。

「パパは大人なんだから、一人で会社に行って、美蓮は子供だから東條に送り迎えお願いする」

そこに東條がやってきた。

「社長、おはようございます、お支度がお済みでしたら、出発致しましょうか」

そこに、美蓮が口を挟んだ。

「今日、東條は美蓮を送り迎えして」

「美蓮様をですか」

「そうよ」

東條はなにが起きているのか、全くわからなかった。

「美蓮、わがまま言ってはダメよ」

すると、美蓮は急に東條の腕にしがみついた。

「美蓮」

美希は美蓮を東條から引き離そうとした。
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