俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
そんな事も知らず、嫉妬して、美希の気持ちを疑って、ごめん、美希。
俺は美希を抱きしめ、キスをした。

きっと美希は俺とこうなる為に生まれてきたに違いない。

キスだけで止められない、俺は舌を入れて美希の舌と絡ませた。

心臓の鼓動が速くなる、興奮が最高潮に達した。

ダメだ、美希の気持ちはイエスでも身体がノーなら、また拒絶される。

俺は自分の気持ちに急ブレーキをかけた。

あと一歩間違えば谷底に落ちる寸前で止まった。

「朝までくっついて寝るぞ」

俺は興奮する気持ちをグッと堪えて、美希を抱きしめ眠った。

いや、朝まで興奮は収まらなかった。


そんな幸せは永くは続かなかった。暗い影が忍び寄ってきていることに気づかなかった。





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