君にかける魔法
7
「あけましておめでとう」
「はい、あけおめ!」

元旦。
今年もまた1年よろしくお願いします。
色々と神様にお願いしておく。


私は手を合わせながら、ちらりと目線を左に向ける。

(ずっと一緒にいられますように…)

少し顔が緩んでしまう。


「さっきニヤニヤしてなかった?」
「いつにも増して可愛いからだよー」

今日は私好みにしたんだから!
というよりかは、イメチェンに近い…

結構甘々なメイクにして、しっかり目の巻き髪。
似合うかな?と思って買っておいたカチューシャを付けてもらった。

金髪だからか、少し2次元みがあって美少女キャラみたいな可愛いさが出てて💮


照れた表情を見せるナツキが可愛いかった。





一緒に初売りに行って軽くお買い物をして、あまりの人の多さに疲れ果て、ベンチに座る。

(あっ…)

1組のカップルが手をつなぎながら目の前を通っていく。
別にそれはカップルだったら普通にすることかもしれない。

「私達も、ああいう感じに見えるのかな。」

女性同士のカップルだった。
雰囲気から付き合ってると分かってしまう。

そのカップルの横を通り過ぎる人は、2人を不思議そうに見ていたり、2度見したり、珍しいものでも見たかのような反応をしていた。
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