君にかける魔法
「…私、良いと思うよ」

そんな周りの目線を気にせず、幸せそうな2人。
堂々としていて、かっこよかった。


私はベンチの上に置いてあったナツキの手の上に、自分の手をそっと重ね合わせた。


「好きで、それだけじゃ、ダメなの?」

「ダメじゃない、うぅっ……」


あからさまに照れてるのが分かってしまった。
ナツキは反対の手で私に顔が見えないようにしている。

「もう、可愛いんだからっ!」

こんな可愛い子を独り占め出来るなんて、私は幸せものだと思う。


遠回りしちゃったけどゆっくり2人で、私たちらしい付き合いたい方をして行きたい。

共に生きていきたい。


大好き。



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