君にかける魔法
私がこの気持ちを分かった時、どうなってしまうのだろう。
世の女の子は、きっと私の何倍も辛いんだろうな…

自分の部屋に戻り、布団に入る。
yo○○beも見ずにぼーっとしていたら、いつの間にか朝になっていた。




「お疲れ様でした」
「お疲れ様ー」
16時、バイト終了。
高2になってからこうやって遊ぶのはハルカと遊んだ時以来かもしれない。
分け隔てなくクラスの子とは話せるが、遊びに行くような仲の子はハルカくらいだ。
せっかく街に出るわけだし、少しだけ自分の中でもお洒落な服装にしてみた。(ナツキちゃん、きっとお洒落だろうし…)

17時より15分も早く着いてしまいそう。
バイトがしっかり時間通りに終われたし、道も案外空いていたからだろう。
(あの銅像の前…)
駅前のあそこか…

「わっ!!」
「っ!!!」

背が高いからか、斜め上から私の視界に入り込んでくる金髪の女の子。
「モモちゃん早いなー」
「それはナツキちゃんもでしょ」

いつもとは雰囲気が違うナツキちゃん。
雰囲気が違う、といっても私が思っていた容姿とは違う感じで…

いつもまとめている金髪を下ろして、ショート丈のTシャツ、デニムのショートパンツ。
身長も高く、スタイルも良いのでシンプルなものが似合うんだなぁと関心する。
てっきりもう少しギャルっぽい感じとか、華やかな感じを想像していたのだけれど。
メイクは、してないみたい。
すっぴんでも充分美人だ。
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