君にかける魔法
『美園さん、妹をありがとう。風邪治ってないのに動いて自分でやらかしただけだから、気にしないでね。また明日。』

家に着いてからしばらくすると星川先生からSMSが来ていた。

頑張りすぎちゃったんだ…

でも結果は結果だ。
無事ナツキの、ナツキ達の目標が達成出来て良かったと思った。


「あっ!」


私は気づいていなかった。

『大丈夫?具合悪かったかな?また遊びにいこうね』

…青葉さんだ。

昨日あんな…だったのに、青葉さんは優しい。
青葉さんのLIN○の存在を忘れてしまっていた。

『昨日はすみませんでした。返信も遅れてすみません。また今度お願いします。』

見つけて即座に返信した。

そしてすぐに返ってくる返事。



『連絡遅いの珍しいね。何かあるなら言って。』


いつもより少し棘のあるような文章。

少し怖くなる。


私はスマホの画面を下にして、机の上に置いた。


~♪


鳴り止まない着信音…


マナーモードに切り替えた。



次の日の朝、気づくと着信履歴には『青葉先輩』の文字が並んでいた。



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