【改訂版】貴方は悪役令嬢ですよね? ─彼女が微笑んだら─
クロエにじゃなくて、ドミニクに訴える。
貴方は、弱い乙女にキツく出られない筈。
妹属性強めに出すね。
そしたら、貴方は妹を思い出して、あたしを……


「失礼ながら、お話したいからと言っても、簡単にはお話し出来ないのが王太子殿下ですよ」

「あたしはこの国の民よ!
 彼はそんな風に民との会話を邪魔されたくない筈よ」

「民との会話、ですか?
 仕方ないですね、何か民として伝えたいことがあるのなら。
 殿下はご対応しませんが、王城で陳情の列に並ばれては?」


何なの!何でなの!
何でそんなに冷たいこと、言うの?
ドミニク、貴方はあたしの事が好き過ぎて、リシャールに決闘を申し込むんじゃなかった?


「学院内で何かございましたら、お世話役の私にお聞かせ下さるか……
 殿下だけにお伝えしたいことでしたら、生徒会室前にも投書箱がございますから。
 こちらはまず生徒会長のみが目を通すことになっておりますの」


ほら、クロエにまで偉そうに言われたよ!

もう、わけわかんないよ……
< 16 / 71 >

この作品をシェア

pagetop