好きを忘れた君と僕
1章

それはあるちょっとしたこと

その日、クラスではパソコンで発表の原稿を作っていた。

この授業を入れてあと2回しか原稿を作る授業がないので全員が急いでいた。

千春もその1人である。

「なぁ千春これってどうやってやるん?」

1人の男子が話しかけてきた。

風丸大樹である。

彼は、177cmの長身で昔はサッカーをしていたらしいのだが、今は帰宅部である。そして、今千春が1番話しかけられたくない相手である。

「何」

そう言うと大樹は

「このページ文字変えたいんやけど変え方分からんけん、あとやって」

嫌な顔をしながらも、千春は大樹の頼みを聞くことにした。

しかしそれは、間違いだったと後で後悔することになる…
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