あの日ふたりは夢を描いた
私はリュックをその場に置いて廊下の壁にそっと寄りかかり、聞くべきじゃないと思いながらもその場から立ち去れなかった。

「なんでああなっちゃったのかしらね……。昔は活発な子だったのに。作文コンクールで賞をもらったりなんかもして」

「そういや小学生の頃は学校でも目立ってたね」

「ほんとよねぇ。今じゃすっかり落ちこぼれちゃって。あの子の将来には心配しかないわ」

しばらくその場に佇んでいた。

今はリビングに入る勇気も二階の部屋に上がる気力もなかった。

やっぱり私は駄目な人間なんだと再認識させられる。
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