トランス・ブルー・ラブ  リアランとチェイサー

夜中の飲酒

夜の9時過ぎだった。

王宮の騎士団詰所から、
チェイサーがダリルを連れて、
帰ろうとした時だった。

「俺が、離宮警備の担当なのだが、
嫁さんから使いが来てな、
こどもが、熱をだしちまって」

ブラントンが頭を抱えて、部屋をウロウロしている。

「離宮の警備担当者が、誰もいないのだ。
予備役の奴も連絡がつかないし!」

「ということは、
俺が代わりにやれっていうことか?」

チェイサーは、顔をしかめた。
昼間は、兵士たちの訓練教官も引き受けているのだ。
さすがに疲れている。

「悪いな!ここは、お前しか頼めない!!」

ブラントンは畳み込むように

「外回りは、犬を放せばいい。
離宮の入り口横に、仮眠室もある。
明日の8時に、交代役を行かせるから。頼むッ!!」

ブラントンは、顔の前で拝むしぐさをした。
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