トランス・ブルー・ラブ  リアランとチェイサー
「俺は3か月しか、ここにいないしな。
詳しい事はわからない」

そう言って、チェイサーは、頭をたれた。

ホークアイの寿命を考えたら、
早く自由にしてやりたい、
ダリルも普通の飼い犬にして、
そのための、引退宣言のつもりだった。

「そうね、王族関係は、ややこしいから、深くかかわらないほうが利口だと、私も思うわ」

マダム・ルルは、また葉巻を取り出して、火をつけた。
葉巻をふかすマダム・ルルは、
別の顔を見せていた。
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