トランス・ブルー・ラブ  リアランとチェイサー
チェイサーはそれだけ言い、
リアランの肩にマントをかけると、
その肩を抱きながら、裏門に歩いて行った。

二人の前を、ダリルが先導するように歩き、ホークアイは空に飛び立った。
ブラントンは腕組みをしたまま、その姿を見送った。

「こんな筋書きになるとは、
予想もしなかったが・・まぁ良かった。
俺も、美人がオトコになるのは嫌だし、
死ぬのを見るのは、もっと嫌だからな」

ブラントンは首を振りながら、
石畳に落ちている自分の剣を拾い、
王宮の医務室にむかった。
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