浮気されたら、エリート整形外科医に溺愛されました【完】
窓から見える輝かしい景色を眺めてから、ドリンクメニューを開いた。 

お料理に関しては、季節が変わっていて、前回とは違った料理名が記載されている。


「ワインにしようと思うんだが、水姫は?」

「私は、オレンジジュースで」


望さんにそう伝えると、近くにいたウェイトレスさんにドリンクをオーダーしてくれた。

しばらくすると、ドリンクと同時に前菜も運ばれてくる。

今日は、スモークサーモンとアボカドのカルパッチョだ。 しかも、トリュフが散りばめられていて、とっても豪華。


「わぁ……美味しそう」

「本当だ。 今日は2人だし、ゆっくり味わって食べてくれ」

「あ……ありがとうございます」

「以前は、緊張していただろう?」


やっぱり緊張していたのが望さんにはバレていたようで「ゔっ、そうですね……」と小さく答えて、なんとか誤魔化した。

まぁ、緊張していたのは本当だし。 まさか再びここへ来れるなんてことは予想もしていなかったけれど。

それも、望さんと2人で。

全てを受け入れてもらえるなんて思っていなくて1度は逃げてしまったけれど、望さんを想い続けていて、本当によかったな。


「今日は、お腹の子もご馳走だな」

「ふふっ、本当ですね」
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