真夏に咲いた奇跡の恋花火
パステルブルーの無地Tシャツに、白のデニムショートパンツ。

一方私は、上は白のTシャツで、下はミモレ丈の黒いキャミワンピース。


お互いアクセサリーを付けているわけでもなければ、凝った髪型をしているわけでもないのに、彼女のほうが何倍もオシャレに見える。



「えっ、本当? ありがとう! まだありさ達来てないみたいだし、2人でお話ししましょ!」

「う、うんっ」



頬を緩ませた彼女が隣にストンと腰かけた。


夏っぽい色合いだから。服の色と小物の色が同じだから。

ってのもあるかもだけど……1番の理由は、この綺麗な顔とスタイルだろうなぁ。


と、内心羨みながら会話すること10分。ゆまと山谷さんがやってきた。

全員揃ったところで、早速浴衣売り場へ。



「可愛い〜! こんなにたくさんあったら迷っちゃう」

「だよね〜! あっ、この色可愛い〜」



はしゃぐゆまと山谷さんの後に続き、あちこちに陳列された浴衣を見て回る。
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