夕陽を映すあなたの瞳
"という訳で、幹事は昴と心でーす!"

わーい!や、よろしくー!のスタンプがいくつか並んでいた。

"おーい、二人とも大丈夫ー?"
"無理だったら言えよー"
"そうだぞ。その時は手伝う幹事がいるからなー"

あはは!と、何人かが笑いのスタンプを押している。

"あれ?二人とも、まだ見てないのか"
"読んだら返事してねー!"

心は、急いでメッセージを打つ。

"今、読みました!私で大丈夫かなー?"

するとすぐに返信が続く。
"お!心が気付いた"
"もちろん!心と昴なら、めちゃくちゃ頼もしい!"
"心、お願いしてもいい?"
"仕事が忙しくて無理なら言ってね!"

少し考えてから、心はまたメッセージを打つ。

"大丈夫、やってみるね!でもあんまり自信ないから、色々相談させてもらってもいいかな?"

もちろん!や、グーッ!の皆のスタンプのあと、慎也からの返信があった。

"俺も手伝うから、何でも言ってくれ。昴も大丈夫かー?って、返事ないな。またあいつ、飛行機の中かも"

飛行機…?と、心が首をかしげていると、
"相変わらず、世界中飛び回ってるのか"
"さすがはグローバルな商社マン!"
"去年会った時、一年の半分は海外に行ってる、とか言ってたなー"
と、数人の男子が書き込む。

(ひえー、そんなに?!じゃあ、幹事なんてやる暇ないんじゃ…)

"ま、昴が無理なら俺がやるからさ。とりあえず心、あいつに聞いておいてくれる?まだこのグループの招待に気付いてないみたいだけど、あいつもメンパーには入ってるから"

慎也のメッセージに、うん!わかったと返事をして、今夜のところはやり取りを終えた。
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