卒業証書は渡せない
エピローグ

60.ねぇ──

 ねぇ──。
 あれからもう3年経っちゃったんだね。


 高校を卒業して、大学生になって、成人式も終わったよ。私は相変わらず彼氏いなくて、できそうにもなくて、大学とバイトとサークルの往復。試験前なんか、バイトしてる余裕ないよ。朝の電車も、通勤ラッシュと一緒だし、辛い。


 ねぇ、奈緒──。
 また私、弘樹の誘いを断っちゃったよ。


 弘樹が一番好きだったのは奈緒だ、って信じてるよ。ずっと落ち込んでたし、今も写真を持ち歩いてくれてるし。他の子が彼女になろうとしてたけど、全部断ってたし。もちろん、忘れられない、って言ってたし。


 ねぇ、奈緒、帰ってきて──。
 ずっとみんな一緒だったのに、私いま1人だよ。


 今の私と弘樹の関係、奈緒は知ってるのかな。弘樹が、好きって言ってくれてるのに。私も、好きなのに。弘樹は奈緒の彼氏だったから、応えられないよ。奈緒のものは奪えないよ。私、どうしたらいいのかな。


 ねぇ、奈緒、帰ってきて、いろんな話をしようよ。

 2人だけの、想い出の場所で──。
< 61 / 61 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

Pure─素直になれなくて─

総文字数/136,878

恋愛(純愛)51ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
大学生になった楓花は入学式の日、 中学の同級生・晴大と再会する。 晴大は当時は人気があったけれど、 高校時代に悪い噂が広まって 同級生からは相手にされなくなっていた。 大学からの同級生・翔琉が晴大に 『どっちが楓花と付き合えるか』 勝負を持ちかけるけれど、 晴大は興味がなく勝負も始まらなかった。 楓花は親切にしてくれる翔琉と付き合おうと 考えるけれど、彼を知る人からは反対されて──。 ※R15 【執筆期間:2024/6/25~10/25】 ※続編?執筆中です。 『Pure─君を守りたかったから─』 https://www.berrys-cafe.jp/book/n1751005 ************************************ Berry'sCafe & 野いちご (他サイトにも掲載) ************************************
ネイビーブルーの恋~1/fゆらぎ~

総文字数/125,833

恋愛(純愛)40ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
同棲していた恋人からの束縛に耐えられず 別れを決意して部屋を飛び出した莉帆。 友人から誘われ参加した海外ツアーで、 同年代の独身イケメン男性2人と出会う。 爽やかでお洒落な悠斗。 頼もしそうな勝平。 莉帆はイケメンには緊張するはずが、 彼らとはなぜか普通に話せてしまう。 それでも男性恐怖は消えていないので、 元彼とのことを2人に打ち明けた。 帰国後、友人は引っ越してしまうけれど、 莉帆は彼らとはときどき会っていた。 2人とも優しくしてくれるけれど、距離は縮まらない。 そんなとき、莉帆の目の前に元彼が現れてしまい──。 ★ 1/fゆらぎ…心地よく感じるもの 【執筆期間:2023/7/19~12/13】 ************************************ Berry'sCafe (他サイトにも掲載) ************************************
雪あかりに照らされて

総文字数/51,221

恋愛(純愛)30ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
2月、小樽のゲストハウスに 男性のひとり旅の客・晴也がやって来た。 運営しているのは雪乃と母。 晴也は小樽には何回も来ているらしい。 翌日は雪が降っていたけれど、 晴也は一人で出掛け、凍えて帰ってきた。 心配しながらも誰も理由を聞けず、 晴也は用事を済ませて帰宅する。 普段の様子が気になって、 雪乃は晴也の地元を訪ねる。 意外にも元気にしていたので安心し、 ひとりで小樽に来た理由にも気づいた。 再び2月に晴也が小樽に一人でやって来て、 雪乃の勘は確信に変わる。 【執筆期間:2016?2017?】 ************************************ Berry'sCafe & 野いちご (他サイトにも掲載) ************************************ ⭐️2024/10/22~2024/11/4⭐️ 編集部オススメに 取り上げていただきました ************************************

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop