Rの恋鎖 〜ヤンデレ王子は溺愛中〜

零れる飴

◇◇◇



相傘をしながら足早に歩くことおよそ10分。


ここと指された家はそれは大きな一軒家でございました。



本当にすぐに着いた…


足を踏み入れるととても広い玄関に迎えられ、思わず感嘆の声をもらす。



「うわぁ……す、すごい広いね」


「あぁ、一応両親が医者だからね。 まぁ気にせず上がって上がって〜」


となんともないように言う彼に驚きを隠せない。



「お、お邪魔します…」


「どうぞ〜……あ、瑠花ちゃん、こっち来て
体冷えちゃったと思うからお風呂で温まって
制服は洗濯して乾燥かけるから、洗濯機入れといてね
着替えはここに置いとくからそれ着て。じゃ、ごゆっくり〜」



マシンガンの如く話しながらお風呂場へ私を引っ張り

嵐の如く去っていった蓮くん。


仕方ない… 今はご厚意に甘えて入らせてもらおう。

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