【電子書籍化予定】麗しの香道家は、傷心令嬢を甘く溺愛して離さない。
「確かに伝統ある家です。色々な柵があると、思います。ですが、大切なのは、相手を思いやる気持ちだと考えています。夫婦とは、そうでなくてはいけない。それに私はどうしようもなく、英那さんが好きなのです。どうか、私と、結婚してくださいませんか?」
宗一郎さんはこちらに近づき、私の近くで膝をつく。
「絶対に幸せにします。離しません、だから結婚してください」
「宗一郎さん……ありがとうございます。嬉しいです。私でよければ、よろしくお願いします」
私は、彼からの求婚を受け入れることにした。