つぽみは、いつか花開く


「..................はぁ、」



私の話しを全て聞き終えると、
1つのため息を漏らした桃くん。



やっぱり、話すべきじゃなかった............?



不安になりながら桃くんを見つめると。



「後先考えずに、僕の傍にいたらいーの」



桃くんはそう言うと、そのまま私を抱き寄せた。



「............でっ、でもっ、」

「何を言おうとしても、だーめ」



桃くんはそう言うと、
私の唇に人差し指を当てながら...............



「夢がないから何?不器用だからなに?
つぼみは、僕の隣で夢を見つけたらいーの」



そう言うと、桃くんは。



甘いももの香りをさせながら、
私の額に、音を立てながら温もりを落とした。


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