つぽみは、いつか花開く


「え、なんの話し?」



キョトンとしたような、
ビックリしたような顔をする桃くん。



〝桃くん〟って、
勝手に呼んでたこと、謝らなきゃ.........っ。



「..................名前、勝手に呼んでっ、」



うぅ、なんかもう、泣きそう............っ。



「...............今日の、もしかして聞いてた?」



桃くんの問いかけに、私はコクリと頷く。



すると、桃くんは........................



「おいで、つぼみ」



両手を広げて私の名前を優しく呼んだ。



ずっと、桃くんの嫌がることしてたのに。



なんで、こんな時まで優しいの...............っ。


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