おちたらきっと、


***



「...............ここ、」



鼻に香る、保健室独特の匂いで目が覚めると。



やっぱり、天井は保健室。



ジッと保健室の天井を見ていると。



「あ、やっと目、覚ました」



聞こえて来たのは、聞き慣れた宇髄くんの声。



宇髄くんは、
ベッドとベッドの間にある、
椅子に座って、腕組みをしてる。



「っ、なんで......っ、いるの?」



彼女いるくせに、
〝好き〟とか言ってきた宇髄くんが。



なんでここにいるのか?って、
早く知りたくって聞いたのに。



「............、38度5分」



宇髄くんの口から出て来たのは、全く別の情報。


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