僕の欲しい君の薬指


「愛してるよ、月弓ちゃん」

「……」

「月弓ちゃんを閉じ込めてドロドロに思考が溶けるまで愛したい」


“全然まだまだ、愛し足りないの”



私の胸に貌を埋めて視線だけを寄越す彼を眺めてつくづく実感する。例えどれだけ酷い事をされようとも、どれだけ泣かされようとも私は天糸君が…。








































嫌いで、好きだ。


< 132 / 305 >

この作品をシェア

pagetop