好きになってはいけない人を、好きになりました
卵焼きに手を伸ばした海だけど、卵焼きには届かず。

瑠生が、お皿を持ち上げたから。

「これは俺のだ」

「いいじゃん。一切れぐらいくれても」

「無理だ」

「海。卵焼き作ろうか?」

「え、いいの!?作って!」

私はもう一つ、卵焼きを作った。

「ん〜!美味しい!」

「よかった」

「海。俺も一切れくれ」

空が言ってきた。

「ん、美味しいな」

「マジで?じゃあ俺も」

「俺も食べてみよ」

春輝と朔也まで。

『美味しい』

好評だった。

喜んでもらえてよかった。

カレーができると、みんなで食べた。

「そういえば、凛。電車の時間、大丈夫なのか?」

朔也がきいてきた。

時間調べてなかったな。

私は携帯で調べた。

えーと。

終電は、23時発か。

今の時間は?

携帯画面の上を見ると、22:40。

22:40…

「後20分で、終電逃しちゃう!!」

私は勢いよく立ち上がった。

ここから駅まで、歩いて15分〜20分はかかる。

「私、帰るね!みんな今日はありがとう!凄く楽しかった!また明日、学校でね!!」

「気をつけてね、凛。また明日!」

「うん!バイバイ、海!」
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