うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
「……え? 来るの?」
ダメではないんだけれど、言うだけ言って電話を切られちゃったからちょっと戸惑う。
電話の内容を雄翔くんに簡単に説明すると、またあの言葉が出てきた。
「本当吉岡って、猪突猛進……」
「あはは……だね」
もう猪突猛進と書いて吉岡藤子と読むんじゃないかってくらいだ。
でも、その突っ走り具合に助けられてる部分もある。
最初は藤子ちゃんも、私が人前で歌えないことで本当に《シング・バトル》が出来るのかって不審がってた。
でも、ちゃんと歌えるって……《シング・バトル》が出来るって示したら態度を改めてくれたし。
それどころか自分からチームに入れてって言い出した。
そんな突き抜けて真っ直ぐな藤子ちゃんにはやっぱり振り舞わされることもあるけれど、その真っ直ぐさで今は私の味方になってくれてる。
真っ直ぐだからこそ、すごく心強い。
千代ちゃん千絵ちゃんも、私の歌声にピッタリな歌詞と曲を作るんだって今から意気込んでる。
四人で一つのチーム。
ある意味、運命共同体ってやつなのかな?
そんな仲間だからこそ、ちゃんと話そうって思った。
いつかは話そうと思ってた。
それが今なのかもしれない。
長澤さんに、私がプロプレイヤーになるつもりがあるんだってことを示すため。
そして、過去のトラウマに打ち勝つためにも、ここで区切りをつけよう。
「わっ! こんなふうになってたんだ」
「本当に出られるんだね」
「いいねー。昼食の後とかここで日向ぼっこしてみたい」
だから、屋上に来た千代ちゃん、千絵ちゃん、藤子ちゃんの三人に私はお願いした。
「私の話、聞いてくれる?」
ダメではないんだけれど、言うだけ言って電話を切られちゃったからちょっと戸惑う。
電話の内容を雄翔くんに簡単に説明すると、またあの言葉が出てきた。
「本当吉岡って、猪突猛進……」
「あはは……だね」
もう猪突猛進と書いて吉岡藤子と読むんじゃないかってくらいだ。
でも、その突っ走り具合に助けられてる部分もある。
最初は藤子ちゃんも、私が人前で歌えないことで本当に《シング・バトル》が出来るのかって不審がってた。
でも、ちゃんと歌えるって……《シング・バトル》が出来るって示したら態度を改めてくれたし。
それどころか自分からチームに入れてって言い出した。
そんな突き抜けて真っ直ぐな藤子ちゃんにはやっぱり振り舞わされることもあるけれど、その真っ直ぐさで今は私の味方になってくれてる。
真っ直ぐだからこそ、すごく心強い。
千代ちゃん千絵ちゃんも、私の歌声にピッタリな歌詞と曲を作るんだって今から意気込んでる。
四人で一つのチーム。
ある意味、運命共同体ってやつなのかな?
そんな仲間だからこそ、ちゃんと話そうって思った。
いつかは話そうと思ってた。
それが今なのかもしれない。
長澤さんに、私がプロプレイヤーになるつもりがあるんだってことを示すため。
そして、過去のトラウマに打ち勝つためにも、ここで区切りをつけよう。
「わっ! こんなふうになってたんだ」
「本当に出られるんだね」
「いいねー。昼食の後とかここで日向ぼっこしてみたい」
だから、屋上に来た千代ちゃん、千絵ちゃん、藤子ちゃんの三人に私はお願いした。
「私の話、聞いてくれる?」