うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
こっちはこっちで目立つし、出来れば避けたかったけど……横山くんに捕まったらゆっくりごはんも食べられなさそうだし仕方ないよね。
「それで雄翔も一緒に行動するようになったってことか。ナイト役はちゃんとつとまってんのか?」
ニヤニヤと少しからかうような中島先輩の言葉に、私の隣の雄翔くんに視線が集まる。
雄翔くんはちょっとムスッとして答えた。
「もちろんですよ。流歌が嫌がってるのに、陽向の好きにはさせません」
盾になって守るからっていう言葉通り、雄翔くんは前よりもっと私の近くにいてくれるようになった。
嬉しいけれど、大変じゃないかなって思う。
この昼休みの時間も、今までは仮眠に使っていたはずだし……。
そんな私の心配をうどんを食べ終えた中島先輩が代わりに聞いてくれた。
「頼もしいな。……でももう仮眠取らなくて大丈夫なのか? 夢見悪いって前言ってたけど」
「大丈夫ですよ。最近は夜しっかり眠れてますし」
実際、最近は朝も東屋で眠ることが無くなっていた雄翔くん。
顔色も悪くないし、今は本当に大丈夫なんだろうな。
少なくともちゃんと眠れているってことにホッとした私は、うどんに乗っていたピンクのかまぼこをパクリと食べた。
安心出来たからか、素直に美味しいって思う。
でも、そこに藤原先輩の厳しめな声が届いた。
「ナイト役は良いけれど、気をつけなよ? 雄翔は《S-JIN》の中で一番人気があるんだ。そうやっていつもそばにいたら流歌さんに悪意が向きかねない」
「っ……」
指摘された雄翔くんはうどんを口に運ぼうとしていた手をピタリと止める。
でも大きくは驚いていないみたい。
「それで雄翔も一緒に行動するようになったってことか。ナイト役はちゃんとつとまってんのか?」
ニヤニヤと少しからかうような中島先輩の言葉に、私の隣の雄翔くんに視線が集まる。
雄翔くんはちょっとムスッとして答えた。
「もちろんですよ。流歌が嫌がってるのに、陽向の好きにはさせません」
盾になって守るからっていう言葉通り、雄翔くんは前よりもっと私の近くにいてくれるようになった。
嬉しいけれど、大変じゃないかなって思う。
この昼休みの時間も、今までは仮眠に使っていたはずだし……。
そんな私の心配をうどんを食べ終えた中島先輩が代わりに聞いてくれた。
「頼もしいな。……でももう仮眠取らなくて大丈夫なのか? 夢見悪いって前言ってたけど」
「大丈夫ですよ。最近は夜しっかり眠れてますし」
実際、最近は朝も東屋で眠ることが無くなっていた雄翔くん。
顔色も悪くないし、今は本当に大丈夫なんだろうな。
少なくともちゃんと眠れているってことにホッとした私は、うどんに乗っていたピンクのかまぼこをパクリと食べた。
安心出来たからか、素直に美味しいって思う。
でも、そこに藤原先輩の厳しめな声が届いた。
「ナイト役は良いけれど、気をつけなよ? 雄翔は《S-JIN》の中で一番人気があるんだ。そうやっていつもそばにいたら流歌さんに悪意が向きかねない」
「っ……」
指摘された雄翔くんはうどんを口に運ぼうとしていた手をピタリと止める。
でも大きくは驚いていないみたい。