うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
そんな風に周りと比べて少し安心していると、隣の席の人が来たみたい。
男の子だ、って思うと同時に声が降ってくる。
「あ、君さっきのうさぎの子!」
「え⁉」
この声は!
少し前に聞いたばかりの声。
忘れるわけがなくて、ドキッと心臓が大きく跳ねた。
「隣の席か。すぐ会えるだろうって思ったけどこんなに早く会えるなんてな」
ドキドキと鼓動が早まる中ゆっくり顔を上げる。
隣の席には、小一時間前に最推しにすると決めたばかりの橘くんが座っていた。
「なあ、今度こそ名前教えてくれるよな?」
ニコッとあのかわいい笑顔が目の前にあって、すぐに言葉が出てこない。
だって、最推しが隣の席に!
しかも素敵な笑顔を私に向けてくれてる!
過剰ファンサにもほどがあるでしょ⁉
「あ、悪い。人に名前を聞くときは先に名乗らなきゃだよな」
言葉が出て来なくて固まってしまった私に、何を思ったのか橘くんが申し訳なさそうな顔をする。
そんな顔をさせてしまったことに私の方が申し訳なく思っちゃったけれど、橘くんはすぐ表情を笑顔に戻した。
男の子だ、って思うと同時に声が降ってくる。
「あ、君さっきのうさぎの子!」
「え⁉」
この声は!
少し前に聞いたばかりの声。
忘れるわけがなくて、ドキッと心臓が大きく跳ねた。
「隣の席か。すぐ会えるだろうって思ったけどこんなに早く会えるなんてな」
ドキドキと鼓動が早まる中ゆっくり顔を上げる。
隣の席には、小一時間前に最推しにすると決めたばかりの橘くんが座っていた。
「なあ、今度こそ名前教えてくれるよな?」
ニコッとあのかわいい笑顔が目の前にあって、すぐに言葉が出てこない。
だって、最推しが隣の席に!
しかも素敵な笑顔を私に向けてくれてる!
過剰ファンサにもほどがあるでしょ⁉
「あ、悪い。人に名前を聞くときは先に名乗らなきゃだよな」
言葉が出て来なくて固まってしまった私に、何を思ったのか橘くんが申し訳なさそうな顔をする。
そんな顔をさせてしまったことに私の方が申し訳なく思っちゃったけれど、橘くんはすぐ表情を笑顔に戻した。