うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
というか、むしろ嬉しいって思っちゃった。
嬉し過ぎて、ドキドキが治まらなくて困るくらい。
「えっと、その……雄翔、くん?」
困って、でも推しからのお願いには応えたくて。
目が回りそうになりながら何とか彼の名前を口にした。
……呼び捨ては出来なかったけれど。
「ふは! 緊張しすぎ。俺アイドルとかやってるけど、流歌と同じただの中学生だからな?」
「た、ただのってことはないと思うんだけど……」
アイドルやってるなら“ただの”とは言わないんじゃないかな? と思ってそれだけは口にした。
けれど、またしてもキラキラカッコ良くてかわいい笑顔にそれ以上の言葉は出せなくなる。
「あ、そうだ。連絡先教えてくんない?」
流れるようにスマホを取り出した雄翔くんに、私は思わず「うん」と答えてしまった。
いや、ダメなわけじゃないんだけれど……。
でもさっきからどんどん雄翔くんのペースにのまれちゃってる気がする。
「流歌の“うたアニ”ってうさぎなんだ? かわいいな」
「っ!」
連絡先交換のために取り出した私のスマホ画面を見て、自然と零れたような感想を口にされた。
画面の中をぴょこぴょこ動いているラブちゃんのことを言ってるんだって分かってはいるんだけれど、一瞬私がかわいいって言われたみたいに聞こえてビックリしちゃった。
嬉し過ぎて、ドキドキが治まらなくて困るくらい。
「えっと、その……雄翔、くん?」
困って、でも推しからのお願いには応えたくて。
目が回りそうになりながら何とか彼の名前を口にした。
……呼び捨ては出来なかったけれど。
「ふは! 緊張しすぎ。俺アイドルとかやってるけど、流歌と同じただの中学生だからな?」
「た、ただのってことはないと思うんだけど……」
アイドルやってるなら“ただの”とは言わないんじゃないかな? と思ってそれだけは口にした。
けれど、またしてもキラキラカッコ良くてかわいい笑顔にそれ以上の言葉は出せなくなる。
「あ、そうだ。連絡先教えてくんない?」
流れるようにスマホを取り出した雄翔くんに、私は思わず「うん」と答えてしまった。
いや、ダメなわけじゃないんだけれど……。
でもさっきからどんどん雄翔くんのペースにのまれちゃってる気がする。
「流歌の“うたアニ”ってうさぎなんだ? かわいいな」
「っ!」
連絡先交換のために取り出した私のスマホ画面を見て、自然と零れたような感想を口にされた。
画面の中をぴょこぴょこ動いているラブちゃんのことを言ってるんだって分かってはいるんだけれど、一瞬私がかわいいって言われたみたいに聞こえてビックリしちゃった。