うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
「そっか! ありがとな!」
「ちっ! 陽向、あんまり流歌に近づくな」
喜ぶ横山くんをどけるように雄翔くんが彼の肩を押す。
「何だよ雄翔、独り占めは良くねぇぞ⁉」
「そうだよ、これからは僕たち《S-JIN》が流歌さん“たち”を守るんだからさ」
二人の会話に藤原先輩も加わる。
ちょっとした言い合いがはじまり、止めるべきかオロオロしちゃった。
でもすぐに中島先輩も来て仲裁してくれる。
「こらこら、三人ともこんなときにバトってんじゃねぇよ」
そう言いながら長澤さんの手を引いて現れた。
「全く、私まで巻き込まないで欲しいわ」
長澤さんは一見不満そうにしていたけれど、ちょっと耳が赤い。
「悪い悪い、でも絢にだって引き抜きの話とか来そうな感じだったからな。ちゃんと守らせてくれよ」
「っ! ま、まあ? そこまで言うなら……」
中島先輩の言葉に長澤さんはツン、と鼻先を上に向けて顔を背けてた。
でも耳が真っ赤。
……この二人って、付き合ってるの?
分からないけれど、目の前で繰り広げられる甘酸っぱい様子に私は心の中で「ひゃあ!」って悲鳴を上げた。
人ごとなのにドキドキしてきちゃったよ。
「ちっ! 陽向、あんまり流歌に近づくな」
喜ぶ横山くんをどけるように雄翔くんが彼の肩を押す。
「何だよ雄翔、独り占めは良くねぇぞ⁉」
「そうだよ、これからは僕たち《S-JIN》が流歌さん“たち”を守るんだからさ」
二人の会話に藤原先輩も加わる。
ちょっとした言い合いがはじまり、止めるべきかオロオロしちゃった。
でもすぐに中島先輩も来て仲裁してくれる。
「こらこら、三人ともこんなときにバトってんじゃねぇよ」
そう言いながら長澤さんの手を引いて現れた。
「全く、私まで巻き込まないで欲しいわ」
長澤さんは一見不満そうにしていたけれど、ちょっと耳が赤い。
「悪い悪い、でも絢にだって引き抜きの話とか来そうな感じだったからな。ちゃんと守らせてくれよ」
「っ! ま、まあ? そこまで言うなら……」
中島先輩の言葉に長澤さんはツン、と鼻先を上に向けて顔を背けてた。
でも耳が真っ赤。
……この二人って、付き合ってるの?
分からないけれど、目の前で繰り広げられる甘酸っぱい様子に私は心の中で「ひゃあ!」って悲鳴を上げた。
人ごとなのにドキドキしてきちゃったよ。