うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
月の女神【雄翔side】
「あーもうこんな時間かよ。門限まで三十分もねぇじゃんか」
車から降りた途端スマホで時間を確認した陽向が文句を口にした。
まあでも言いたくなる気持ちはわかる。
今日の昼ころ、急に事務所から呼び出しがあったんだ。
何でも社長から話があるんだとか。
で、放課後迎えの車にメンバー全員で乗って事務所に向かった。
そして開口一番に忠告されたんだ。
「雄翔と陽向はチーム作るでしょう? その中に女の子は入れちゃダメよ?」
社長いわく、アイドルに女の影は不要だからだそうだ。
それに俺たちじゃなくても、チームの中で男女の関係が発展すれば泥沼展開になるからとかすごいグチられた。
社長がそういうので昔苦労したからだとか言ってたけど、中学生になったばかりの俺らに言うことじゃないだろ!って何度叫びたくなったことやら。
まあ、その後入学祝いだって夕飯ごちそうしてくれたのは良かったけど……。
でもやっぱり話のメインは女の子がらみなのか食事中も言われたなぁ。
「ったく……ごちそうはありがたかったけど、話が一々説教臭いんだよな」
「ははっ。まあ、それは否定出来ねぇな」
不満の言葉を重ねる陽向に大地先輩が苦笑いしながら同意する。
そんな二人を穏やかにたしなめたのは翼先輩だ。
車から降りた途端スマホで時間を確認した陽向が文句を口にした。
まあでも言いたくなる気持ちはわかる。
今日の昼ころ、急に事務所から呼び出しがあったんだ。
何でも社長から話があるんだとか。
で、放課後迎えの車にメンバー全員で乗って事務所に向かった。
そして開口一番に忠告されたんだ。
「雄翔と陽向はチーム作るでしょう? その中に女の子は入れちゃダメよ?」
社長いわく、アイドルに女の影は不要だからだそうだ。
それに俺たちじゃなくても、チームの中で男女の関係が発展すれば泥沼展開になるからとかすごいグチられた。
社長がそういうので昔苦労したからだとか言ってたけど、中学生になったばかりの俺らに言うことじゃないだろ!って何度叫びたくなったことやら。
まあ、その後入学祝いだって夕飯ごちそうしてくれたのは良かったけど……。
でもやっぱり話のメインは女の子がらみなのか食事中も言われたなぁ。
「ったく……ごちそうはありがたかったけど、話が一々説教臭いんだよな」
「ははっ。まあ、それは否定出来ねぇな」
不満の言葉を重ねる陽向に大地先輩が苦笑いしながら同意する。
そんな二人を穏やかにたしなめたのは翼先輩だ。