うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
「社長は俺たちのことを心配してくれてるからあんなこと言ったんだろう? あんまり文句ばっかりだと罰が当たるよ?」
「うっ……でもさぁ、本気で好きな子出来たときは報告しろとか……過保護すぎじゃないっすか?」
翼先輩の言葉にたじろぎつつ、陽向はまだ不満を零す。
でもそれには俺も同意で、思わず口を開いた。
「好きな子が出来るかは置いといて……それを社長に伝えなきゃならないって、なんかおかしいって思うんですけど……」
恋愛は当人同士でするものなんじゃないのか?
なのに親でもない相手に話すとか……親にだってそんな簡単に話したくないのに。
でもそんな俺たちの不満はまた翼先輩にたしなめられた。
「まあ、普通なら他人にわざわざ言うことじゃないよな。……でも俺たちはアイドルだ、ファンがいるからやっていける」
「それは……はい」
「女の子がらみは特にファンが減る原因になる。だから社長はちゃんと話せって――相談しろって言ってくれてるんだよ」
「うっ……分かってはいるんっすけど」
翼先輩が言ってることは分かる。
それがありがたいことなんだってことも。
「うっ……でもさぁ、本気で好きな子出来たときは報告しろとか……過保護すぎじゃないっすか?」
翼先輩の言葉にたじろぎつつ、陽向はまだ不満を零す。
でもそれには俺も同意で、思わず口を開いた。
「好きな子が出来るかは置いといて……それを社長に伝えなきゃならないって、なんかおかしいって思うんですけど……」
恋愛は当人同士でするものなんじゃないのか?
なのに親でもない相手に話すとか……親にだってそんな簡単に話したくないのに。
でもそんな俺たちの不満はまた翼先輩にたしなめられた。
「まあ、普通なら他人にわざわざ言うことじゃないよな。……でも俺たちはアイドルだ、ファンがいるからやっていける」
「それは……はい」
「女の子がらみは特にファンが減る原因になる。だから社長はちゃんと話せって――相談しろって言ってくれてるんだよ」
「うっ……分かってはいるんっすけど」
翼先輩が言ってることは分かる。
それがありがたいことなんだってことも。