うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
自覚する気持ち
本当にいるかな……?
ここだろうと見当をつけたけれど、本当にこの東屋で雄翔くんが仮眠を取っているなんて確証はない。
連絡先は知っているんだから聞けばいい話だとは思うんだけれど、毎朝教室で心配しても大丈夫としか言わない雄翔くんだもん。
仮眠出来ているか聞いても大丈夫としか答えてくれなさそうだって思ったんだ。
植え込みを通り抜け、一度だけ行ったかわいらしい東屋に向かう。
目の前が開けると同時に、花の香りが飛び込んできた。
「うわぁ……たった数日なのに、もうこんなに咲いてる」
まだまだつぼみのものはあるけれど、数日前にほころんでいたものは綺麗に花開いている。
すっかり春らしくなってきた秘密のお庭を通り抜け、私は東屋の中へと進む。
「……いた。ちゃんと、眠れてるのかな?」
前と同じようにベンチに横になり眠っている雄翔くんを見つけてゆっくり近づいた。
ブランケットは自分で持ってきていたのか掛けているけれど、枕のようなものはなくてちょっと寝苦しそうに見える。
でも規則正しい寝息が聞こえてくるから眠れてはいるみたい。
良かった、とホッとしたのも束の間。
雄翔くんの眉間にしわが寄って、うなされ始める。
ここだろうと見当をつけたけれど、本当にこの東屋で雄翔くんが仮眠を取っているなんて確証はない。
連絡先は知っているんだから聞けばいい話だとは思うんだけれど、毎朝教室で心配しても大丈夫としか言わない雄翔くんだもん。
仮眠出来ているか聞いても大丈夫としか答えてくれなさそうだって思ったんだ。
植え込みを通り抜け、一度だけ行ったかわいらしい東屋に向かう。
目の前が開けると同時に、花の香りが飛び込んできた。
「うわぁ……たった数日なのに、もうこんなに咲いてる」
まだまだつぼみのものはあるけれど、数日前にほころんでいたものは綺麗に花開いている。
すっかり春らしくなってきた秘密のお庭を通り抜け、私は東屋の中へと進む。
「……いた。ちゃんと、眠れてるのかな?」
前と同じようにベンチに横になり眠っている雄翔くんを見つけてゆっくり近づいた。
ブランケットは自分で持ってきていたのか掛けているけれど、枕のようなものはなくてちょっと寝苦しそうに見える。
でも規則正しい寝息が聞こえてくるから眠れてはいるみたい。
良かった、とホッとしたのも束の間。
雄翔くんの眉間にしわが寄って、うなされ始める。