うた×バト〜思いは歌声にのせて〜
「うっ……俺は、声だけじゃ……」
「雄翔くん?」
「実力だって……ぁ、はず……のに」
ううぅ、とうなりながら寝言を口にする雄翔くんは明らかに辛そうだった。
「雄翔くん? 雄翔くん! 起きて!」
あまりにも辛そうで、私は思わず彼の肩を揺すって起こす。
「――っは!……ぇ、流歌?」
目蓋を開けた雄翔くんは私がいることに驚いたのか何度も瞬きする。
「えっと、起こしてごめんね? うなされてたから……」
「ああ……いや、ありがと」
お礼を言いながらだるそうに体を起こす雄翔くん。
私はおせっかいかもしれないって思いつつ話した。
「その、中島先輩から雄翔くんが最近夢見悪くてどこかで仮眠取ってるって聞いて……ここかもしれないって来てみたの」
「あー、そっか」
「ちゃんと眠れてるなら起こさないでいなくなろうと思ったんだけど……」
でも、うなされてた。
毎朝疲れた顔してたし、やっぱりちゃんと眠れてないんだ。
「はは……カッコ悪い所見せちゃったな……」
「そんなことないよ!」
すぐに否定した私に、雄翔くんは「ありがと」と弱々しい笑みを浮かべてお礼を口にした。
「雄翔くん?」
「実力だって……ぁ、はず……のに」
ううぅ、とうなりながら寝言を口にする雄翔くんは明らかに辛そうだった。
「雄翔くん? 雄翔くん! 起きて!」
あまりにも辛そうで、私は思わず彼の肩を揺すって起こす。
「――っは!……ぇ、流歌?」
目蓋を開けた雄翔くんは私がいることに驚いたのか何度も瞬きする。
「えっと、起こしてごめんね? うなされてたから……」
「ああ……いや、ありがと」
お礼を言いながらだるそうに体を起こす雄翔くん。
私はおせっかいかもしれないって思いつつ話した。
「その、中島先輩から雄翔くんが最近夢見悪くてどこかで仮眠取ってるって聞いて……ここかもしれないって来てみたの」
「あー、そっか」
「ちゃんと眠れてるなら起こさないでいなくなろうと思ったんだけど……」
でも、うなされてた。
毎朝疲れた顔してたし、やっぱりちゃんと眠れてないんだ。
「はは……カッコ悪い所見せちゃったな……」
「そんなことないよ!」
すぐに否定した私に、雄翔くんは「ありがと」と弱々しい笑みを浮かべてお礼を口にした。