仮面を外すとき、


「んっ.........」



悠くんは、そのまま何も言わずに、
角度を変えながら啄むようなキスを落とす。



もう、付き合って1年も経つのに、
まだまだキスには慣れなくって。



「っ、ぷはっ.........」



いつも、呼吸が続かなくってしまう私。



「............ふっ、鼻で呼吸しなって」



息切れをしてる私を見て、笑っている悠くん。



悠くんは、まだまだ余裕みたいだ............っ。



「............っ、だって、呼吸なんか、」



〝出来ないよっ、〟



そう言おうとしたのに.....................



「............んっ、」



再び、悠くんによって塞がれる私の唇。

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